訪問看護・訪問リハビリ


豊島区で利用できる「訪問看護・訪問リハビリ」

病気や障害があっても、できる限り自宅で、自分らしく生活したいと思う人は多くいます。

そんなときに役立つのが、「訪問看護」と「訪問リハビリ」という制度です。


豊島区での制度の概要

訪問看護とは、看護師などの医療専門職が自宅に訪問し、体調管理や医療的なケアを行うサービスです。たとえば次のような支援が受けられます。

薬の管理や点滴

 血圧や体温などの体調チェック

 床ずれ(褥瘡)の予防や処置

 医師の指示に基づく医療処置

 病気の相談やアドバイス

一方、訪問リハビリは、理学療法士や作業療法士が自宅に来て、体の機能回復や生活の自立をサポートするサービスです。具体的には、

 筋力トレーニングやストレッチ

 歩行や立ち上がりの練習

 トイレ・食事・着替えなどの日常動作の練習

 福祉用具の使い方のアドバイス

訪問看護と訪問リハビリは、どちらも医師の指示があってはじめて利用できます。必要に応じて、2つのサービスを併用することも可能です。たとえば、難病で全身のケアが必要な方や、退院直後で体力が落ちている方には、看護師とリハビリスタッフが連携して支援を行うこともあります。

また、訪問看護、訪問リハビリは医療保険と介護保険を利用して使うことができます。

医療保険

医療保険は、病気やけがをしたときに病院やクリニックで使う保険です。訪問看護も、医師が「自宅での看護が必要」と判断すれば、医療保険を使って受けることができます。

保険証を提示すれば、費用の1~3割を自己負担する形で利用できます。なお、難病の医療費助成制度を受けている場合は、自己負担がさらに少なくなります。

介護保険

介護保険は、65歳以上で「介護が必要」と認定された方や、40歳以上で特定の病気(認知症、脳卒中後遺症など)がある方のための制度です。

医療保険と介護保険のどちらにも該当する場合、原則として介護保険が優先されます。介護保険を利用するためには、豊島区役所で「要介護認定」を受ける必要があります。


豊島区で利用できる対象者

豊島区で訪問看護・訪問リハビリを利用できるのは、主に以下のような方々です。

  • 難病の方(例:ALS、筋ジストロフィー、パーキンソン病など)
  • 障害があり、日常生活でサポートが必要な方
  • 退院後、自宅での医療やリハビリが必要な方
  • 高齢で要介護(1~5)・要支援(1・2)と認定された方
  • 在宅療養中の認知症、精神疾患のある方


注意事項

訪問看護・訪問リハビリを利用する上で、下記点が注意事項としてあります。


  • 医療保険と介護保険のどちらを使えるかは、年齢や病気の種類、医師の診断によって決まります。わからない場合は、豊島区役所やかかりつけ医に相談してみましょう。
  • 医療保険と介護保険で申請方法が異なります。
  • 介護保険を使う場合、サービスの内容や回数はケアプランに沿って決まります。


豊島区での制度利用の窓口

訪問看護や訪問リハビリを使いたいと思ったら、まずは相談してみることが大切です。豊島区では、以下のような窓口で相談を受け付けています。

豊島区役所 障害福祉課 / 高齢者福祉課

福祉サービスの案内や申請ができます。

障害福祉課

住所:豊島区南池袋2-45-1豊島区役所4階

電話:03-3981-1766

高齢福祉課

住所:豊島区南池袋2-45-1 4階

電話:03-4566-2429

地域包括支援センター(区内各地域にあり)

高齢者やその家族の相談に応じてくれます。

かかりつけ医(主治医)

医師の指示が必要になるため、まずは医師に相談することが大切です。


どの窓口に相談すればよいかわからない場合も、どこかに連絡をすれば、適切な機関につないでくれるので安心です。


豊島区での申請方法

医療保険を使う場合

  1. 医師に相談:「訪問看護(リハビリ)を利用したい」と伝えます。
  2. 医師が指示書を作成:必要と判断された場合、指示書が発行されます。
  3. 訪問看護ステーションと契約:紹介されたサービス提供事業所と契約します。
  4. サービス開始:健康保険証を提示し、1~3割の自己負担で利用可能です。

※難病医療費助成制度が使える場合は、負担がさらに軽くなる可能性があります。


介護保険を使う場合

「介護認定審査会」により、介護の必要性が審査されます。


おわりに

病気や障害があっても、訪問看護や訪問リハビリを活用することで、自宅で安心して暮らすことができます。豊島区には、こうした支援を受けられる仕組みが整っており、一人で抱え込まなくていいようになっています。

「もしかして、自分も使えるかも」「家族に教えてあげたい」と思ったら、ぜひ一度、地域の窓口や医師に相談してみてください。あなたや大切な人が、自分らしく暮らせるように、制度を上手に使っていきましょう。


※この記事は豊島区公式ホームページおよび配布資料をもとに構成しています。最新情報は必ず区の窓口または公式サイトをご確認ください。


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