ジョブコーチ支援の対象者や支援内容や利用方法

2025/4/22 公開

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ジョブコーチとは、職場適応援助者の通称で、働く障害者が職場に適応し、長く働き続けるための支援を行う専門職です。障害者が職場に適応するのが難しかったり、課題があったりする場合に、職場に出向いて事業主との間に入り、様々な調整をしてくれます。

ジョブコーチの支援対象

ジョブコーチの支援対象となるのは、職場での支援が必要な障害者(求職者または在籍者)です。障害者手帳の有無は関係ありませんが、ジョブコーチを利用するうえで、障害者と事業主双方の同意が必要です。

また、支援の対象となる障害者の勤務時間が、ジョブコーチによる支援が終了した時点で、週20時間以上となることを目標とする必要があります。

ジョブコーチによる支援内容

ジョブコーチによる支援内容は、障害者を対象にしたものと、職場の従業員や事業主を対象としたものがあります。以下、一例を紹介します。 

対象内容
支援対象の障がい者
  • 仕事や職場適応に関する相談に応じる
  • 作業手順を覚えやすくするためのマニュアルの作成
  • 業務日誌を使っての体調管理
  • ストレス軽減のためのアドバイス ほか
職場の従業員・事業主など
  • 支援対象となる障害者の特性に関するレクチャー
  • 障がいの特性に応じた指示の出し方
  • 職場環境の整備(バリアフリー、動線の確保など)に関するアドバイス
  • 支援対象者の休憩、時短勤務に関する調整 ほか

ジョブコーチの支援を利用したい場合

ジョブコーチによる支援を受けたい場合は、最寄りのハローワーク、または障害者職業センターに連絡すると良いでしょう。
ただし、先述のとおり、ジョブコーチによる支援を利用するには、障害者と事業主双方の同意が必要なため、すぐには支援を受けられるとは限りません。
また、ジョブコーチが適切な支援を提供するためには、次のことを事前に確認し、十分に分析する必要があるため、どうしても時間がかかります。

  • 障害特性に関する理解、把握
  • 職場の指導体制、人員配置
  • 支援対象者の業務内容と担う役割
  • 働く場所の環境 ほか

まとめ

ジョブコーチによる支援を受けるには、まず最寄りのハローワーク、または地域の障害者職業センターに相談しましょう。
時間的なゆとりを持ったうえで、自身の抱える課題・困りごとを十分に伝えて適切な支援を受け、職場への適応を進めてください。

「職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業について」厚生労働省 

「最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座8 障害者福祉」一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集 中央法規出版 

「ジョブコーチ支援FAQ」独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 茨城支部 茨城障害者職業センター