2025/4/18 公開
ジョブコーチとは、職場適応援助者の通称で、障害者が働く職場での適応が難しかったり、課題があったりする場合に、職場に出向いて障害者の相談に応じるとともに、事業主との間に入り、様々な調整をしてくれる専門職です。
ジョブコーチは、障害者の特性に応じて必要な支援を行うとともに、障害者が職場に適応することを目的として、様々な調整をしてくれます。
ジョブコーチは、所属する機関や活動内容に応じて、次の3種類に分けられています。
配置型ジョブコーチとは、障害者関係業務の経験を有している専門職で、地域障害者職業センター(=障害者の職業リハビリテーションや雇用管理に関して相談に応じる公的機関)に所属しているジョブコーチです。
これまでの業務経験を活かして、特に就職や職場への適応が難しい障害者に対して、重点的な支援を行います。下記の訪問型ジョブコーチや、企業在籍型ジョブコーチと連携する場合には、必要なアドバイスやサポートを行います。
訪問型ジョブコーチとは、訪問型ジョブコーチ養成研修を修了し、障害者の就労支援サービスを提供する事業所に所属しているジョブコーチです。支援の対象となる障害者が雇用されている企業・事業所に赴き、必要な支援や調整を行ってくれます。
企業在籍型ジョブコーチとは、その名のとおり、障害者を雇用している企業に在籍するジョブコーチです。企業在籍型ジョブコーチ養成研修を修了し、自社に勤務する障害者に対して相談に応じるとともに、職場への適応に関して必要な支援や調整を行います。
ジョブコーチは、障害者が職場に適応するのに時間がかかったり、課題があって簡単には解決ができなかったりする場合に、企業・事業所を訪問し、職場への適応や問題の解決に向けて仲介してくれる専門職です。
職場への適応が難しかったり、課題があって一人では解決が困難な場合には、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
「職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業について」厚生労働省
「最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座8 障害者福祉」一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集 中央法規出版