自分に合った職業訓練の選び方と受講までの流れ

2025/4/10 公開

次のポイントをふまえ、自分に合う職業訓練を選びましょう。

主治医に相談する

職業訓練が受講できる状態かどうか、主治医に相談しましょう。難病や障害があるなかでの訓練は、体調の変化につながりやすいです。よって、主治医に相談・確認を取ったうえで、職業訓練の受講を検討しましょう。

応募要件を確認する

最初に、応募要件を確認し、自身がその要件を満たしているかチェックします。応募要件は、職業訓練を実施する機関によって定められていますが、一般的には、障害者手帳(身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳のいずれか)を持っており、ハローワークに求人登録している方が対象です。

なお、応募時に手帳を持っていない方でも対象となる場合があるので、詳しくはハローワークや訓練機関に問い合わせください。

イメージ 談笑するメンバー

自身の障害と訓練内容がマッチングしているか

自身の希望や障害特性と、訓練の内容(目標、期間など)が合っているか確認しましょう。実際に訓練を受けている様子を見学し、訓練の経験者から話を聞く機会があればなお良いでしょう。

イメージ 遠隔で働く姿

訓練機関の環境と支援体制が充実しているか

自宅から訓練機関までのアクセスが良いか、保健室や休憩スペースがあるかどうか、共用部分のバリアフリー、トイレの使い勝手などが良いか確認しましょう。
また、訓練機関に勤務する職員が、専門のスタッフであり、個別支援や相談体制が整っているかチェックします。

訓練後の就職支援体制が充実しているか

訓練後の就職支援体制が充実しているか確認します。特に訓練後の就職実績や、就職活動に対するサポート(求人情報の提供、履歴書や面接の対策など)が確認し、充実しているかチェックすると良いでしょう。

受講までの流れ

以下、ポリテクセンター君津でのケースを例に、職業訓練の受講までの流れを整理します。

順番項目内容 
コース選択見学会などに参加し、自身に合う科・コースを選択する
応募資格の確認各種障害者手帳を持ち、ハローワークで求職の申し込みを行うなどの応募資格があるか確認
申し込みハローワークで申し込みを行う
選考筆記試験や面接試験などの選考が行われる※実施機関・科やコースによって異なる場合がある
合否発表受験者に合否が通知される。訓練開始1週間前に、合格者を対象とした事前説明会が実施される
訓練開始訓練開始日に入所式が行われ、訓練がスタートする
就職活動支援就職に向けて個別面談、支援が行われる

まとめ

職業訓練は、その後の就職活動や、生活の安定に大きく影響します。よって、焦らずじっくり検討し、時間をかけて選択することが重要です。
また、複数の訓練機関、科・コースに関する情報を収集し、比較検討したうえで、最終的に満足のいく選択ができるようにすることも大切です。
多くの訓練機関が見学会を実施していますので、実際に訓練を受けている様子を見学し、わからないことがあれば担当者に聞いてみることをお勧めします。