ハローワークで受けられる職業訓練の種類

2025/4/7 公開

職業訓練とは

職業訓練とは、労働者のキャリアアップや希望する就職を実現するために、国によって提供される職業訓練の場・機会を指します。
訓練では、必要な職業スキルや知識を習得するためのプログラムが行われ、障害者向けの訓練も設けられています。

障害者向けの職業訓練とは

障害者向けの職業訓練は、求職中の障害者を対象とし、障害の特性や程度に配慮した、きめ細かい訓練が提供されています。
障害者が訓練を受講し、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや、知識などを習得することを狙いとしています。

概要は次のとおりです。

イメージ 職業訓練をする男性
項目内容 
対象求職活動している障害者
※ハローワークで申し込みが必要
費用無料。ただし、テキスト代などは自己負担の場合がある。
訓練期間おおむね3か月~1年
実施期間
  • 職業訓練能力開発校
  • 職業能力開発校(障害者の訓練コースを設置している一般校)
  • 国・都道府県からの委託を受けた民間の教育訓練機関(企業、社会福祉法人、NPO法人など)

障害者向けの職業訓練とは

訓練の種類は、実施機関によって異なります。
以下、東京障害者職業能力開発校における訓練の種類を紹介します。

期間

種類

科・コース内容 
3ヵ月
訓練
就業支援科就業に必要な社会生活に関するスキルを高め、企業で働く準備を整える。
6か月
訓練
職域開発科個々に応じたサポートを受けながら、仕事の幅を広げたり、自分に合った就職を目指す。
6か月
訓練
調理・清掃サービス科調理分野や清掃分野に関連した訓練を行い、同分野への就職を目指す。
6か月
訓練
オフィスワーク科オフィスで使われているWordやExcelを中心に技能を習得し、パソコンの基礎から応用までスキルアップを目指す。
1年
訓練
ビジネスアプリ開発科文章作成や経理について基本から学び、事務への就職を目指す。
1年
訓練
ビジネス総合事務科文章作成や経理について基本から学び、事務への就職を目指す。
1年
訓練
グラフィック DTP科ポスターやチラシなどの商業印刷物のデータを制作するDTPオペレーターを目指す。
1年
訓練
ものづくり技術科技術スタッフとして、ものづくりを中心とした企業への就職を目指す。
1年
訓練
建築 CAD科建築設計会社や住宅関連企業などでのCADオペレーターを目指す。
1年
訓練
製パン科パンの材料や食品衛生についてなどを学ぶ。
1年
訓練
実務作業科社会人として求められるビジネスマナー・心構え、集団への適応能力、社会性、協調性を身につける。
1年
訓練
OA実務科重度視覚障害者用の専用機器を使用して、文書作成、データ処理や通信作業等、OA機器を使用した事務処理に必要な実務的知識・技能を学ぶ。

まとめ

障害者向けの職業訓練には、様々な種類があります。
いずれも、障害のある方を対象にして、その状況に配慮したきめ細かい訓練です。
原則として無料で受講できますので、興味のある方はハローワークへ相談してみてください。